URUH COLLECTION VOL.3

URUH COLLECTION VOL.3では、光の「鏡面反射」からインスピレーションを得たコレクションを発表しています。「鏡面反射」という実物が左右反転して鏡に映る現象は、私たちの目に映し出される鏡の世界は反転した世界であり、見慣れた自分の顔さえも人の目には微細に違って映ります。目に映るものは実世界なのか、共感したはずの想いの歪み、表面ではわからない心の機微など、その不確かさや曖昧さを、鏡をモチーフとしたジャガード生地や折り紙染めで表現しています。

コレクションの染めものは、愛知県一宮の職人による「折り紙染め」という独自の染色技法を用いて、「鏡面反射」による二物質の界面の混じり合いを表しています。一枚の生地を折り畳んで染め、二面に規則性のない柄を滲ませることにより、自他に映る姿に違いがあること、自身さえ見たことのない姿で生きているという信言を込めています。

また、コレクションの中でアイコニックなジャガード生地は、織物名産地・群馬県桐生の職人技術により、無造作に敷き詰められた「鏡」をモチーフとしたハンドイラストを織り上げています。シアー素材で織られた艶のあるラメ糸をカットして柄を浮かび上がらせ、柄の境界線を細く繊細にカットすることで透け感を出しています。不規則に配置したラメ糸が上品な輝きを引き立たせ、艶やかな生地に華やかさを添えています。

COLLECTION VOL.3